今回のコロナウイルス騒動で、「自分の事業が破綻する」、「解雇される」、「大きな借金を負う事になる」未来が見えている人も多くいるに違いない。
それらが起きた後、当然、物質的につらい生活を送ることになる。
これらの人の中には、コロナウイルスに対する対策について、
選択肢A 経済をどれだけ犠牲にしても、生存確率を上げる(封じ込め、ロックダウン)
選択肢B ある程度の死亡確率は受け入れる代わりに、経済的な犠牲は少なくする(集団免疫)
という2つの選択肢の内、選択肢Bの方がよいという人もいるに違いない。
しかし、発言力のある人には、コロナウイルス騒動で経済的なダメージを受けない職業の人が多いからか、選択肢Bは考慮されない。
これらの人は、主に医者、公務員、政治家、評論家、大学教授、富豪などである。
彼らは、選択肢Aだけが選ばれるべき選択肢であると、選択肢Bなどありえないとばかりの態度をとるから、選択肢Bがよいという人は、今の状況にモヤモヤしてしまう。
私も、この考え方だったんですが、最近は変わって、一度、経済を止めきってでも早く終息させたほうが、コロナ危機のアク抜けは早いのでないかと。悪材料は早く大きく出し切ったほうが、リカバーはも鮮やか。もちろん、倒産・失業・自殺は増えるけど。フォロワーおかれましては、生存を最優先にどうぞ。 https://t.co/fjeV43xK8o
— 田端信太郎@田端大学 塾長 (@tabbata) March 30, 2020
【手遅れでは言い訳もできない→東京で新たに97人の感染確認、1日で最多=報道】
もうすぐ三桁に迫る勢い、病床も足らなくなりつつある地域も。緊急事態宣言を出して、感染防止と医療崩壊防止に全力を尽くすべき。経済的考慮を入れ過ぎると命が守れないケースも。命が最優先 https://t.co/fjO2nVejG1— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) April 2, 2020
「長生きこそ最優先」、「生存こそ最優先」、こうした言葉は善意から発されるのだろうが、必ずしもありがたくはないのである。
特にBCGワクチンの接種国と、非接種国では、人口当たりの死亡者数が10倍程度違うとわかった今になっては、選択肢Bが魅力的に映るのである。
「命が最優先」というのは、一つの価値観に過ぎず、正しくも間違ってもいない。
集団免疫戦略を採ったブラジルやスウェーデンは、メディアで変人扱いされているが、「そっちの方がいい」という人は、日本にもそこそこいると私は思う。
※選択肢Bは、他の人の寿命を短縮させうるからよくないと思う人もいるだろうが、我々は日常生活において、確率的に他人の寿命を短縮させうる行為を普通に行っているのだから、この問題においてばかり、その点を指摘するのはおかしい。例えば、車の運転、体に悪い食べ物の製造・販売などである。
コメント
選択肢Aを国が選ぶには「科学的な根拠」が必要になりますね。見切り発車で国民の命を脅かすということは絶対にできません。
よって現段階ではハードルが高すぎるといえます。
>コロナさん
確実に国民の命を脅かさないようにするのであれば、自動車に乗車させることも禁止させなければなりません。餅も禁止です(のどにつまらせて死ぬ人がでるから)。山登りも禁止です。なぜコロナウイルスによる死だけ特別扱いするのでしょうか?
見切り発車の政策であっても、有権者がそれを支持すれば、政治家もその政策を採用するでしょう。
餅や自転車などと対比するのは適当ではありません。今のアメリカやイタリアの現状がある以上、日本においても同じような状況になることも予想できます。そうなった時にBCG論は簡単に崩れ去るでしょう。一国の首相がそのような危険な賭けに出ると思いますか?絶対にないと思います。今はウイルスの終息を待つことです。そして徐々に経済を戻していくこと。
もちろん、nextir35さんの言う通り、「世論が支持する」のであれば仰せの通り見切り発車で経済を回していけばいいのではないでしょうか?そのような方は圧倒的に少数だと思いますが。
>コロナさん
無名な個人同士が議論しても、世界は変わらないですので、議論するのはやめておきます。